「あなたは本当に子供ね。」
よく妻にクスクスと笑われます。
私はまったく自覚がありません。
でも妻からみたら私は
大きな子供でしかないようです。
もちろん一家の主として
あるべき姿をちゃんと見せて
いるつもりですよ。
仕事では冷静に状況判断
しながら頑張っていますよ。
でもそれだけではつまんない。
よい意味で人間の振り幅を
もたらしてくれるのは意外と
家庭にあるのかもしれない。
昨晩のこと。
仕事から帰宅していつものように
お風呂と食事を済ました後に訪れる
僅かな自由時間。
1.2時間ほどの自由な時間を
私はいつも本を読む
妻の話をゆっくり聞く、
仕事の続きを考える、
などに時間をあてていきます。
時には何にも考えないで
そのままリビングでうたた寝
してしまい、妻に怒られる
こともありますが…。
それなりに家庭と仕事と
両立をして時間配分をしています。
昨晩は和太鼓の練習をしようと、
テレビドラマに夢中となっている
妻をよそに隣の部屋に移動。
深夜なので音が鳴らないように
布団や座布団をたくさん寝室から
引っ張り出して来てセッティングをし、
「キン・コン」と冷静に音を奏でる
メトロノームに合わせてパコパコと
練習を始めました。
昔から一人遊びが大好きだった
私はその世界に入ってしまうと
まわりが見えないほど没頭する。
「そろそろ静かにしないと近所迷惑よ。」
妻の声が部屋の向こうから聞こえてきた。
お母さんに叱られた時のような
空返事で私は仕方がなく返事をするも、
そのまま練習をし続ける私。
まったく気にしない。
見兼ねて妻が部屋に押し入ってくる。
「シィィィー!!」
口元に人差し指を立てていた
妻が急に笑い出した。
「まぁ、そんなにバチや座布団を広げて…。」
妻はそれ以上何も言わずに
クスクス笑って部屋を出ていった。
私は何を笑われているのか
その時はまったく理解できなかった。
寝る前に改めてさっきの笑みに
ついて聞いてみると、
「男の子って昔から秘密基地を
作るでしょう。あなたが子供だった頃の
秘密基地を知った気分だったの。」
と、なんだか嬉しそうに話す。
私は???。
きっと妻から見たら私は頼れる?
パートナーでもあり、大きな子供。
両極端な私の姿からいろんな
発見があるそうです。
私が子供っぽい姿を見せるから
妻も意地を張らずに甘えられるんですって。
なんか褒められたような、
馬鹿にされたような…。
私は大人であり、子供でありたい。
素直に心許せる場所では
無邪気でありたい。
大人でありながら子供の感覚を
遊び心で持ち続けて、
毎日ワクワクする人生を
歩んでいきたいとおもう。
私は性格上、
「まじめ」とか、
「かたい」とか、
「ガンコ」とか言われ続けてきました。
それが自慢でもあり、実は
ものすごいコンプレックスでもあります。
1人の人間として振り幅を
持つと言う事は意外と身近な
人間関係の中で楽しめる
遊び心が育ててくれるのかも
しれません。
妻が私の遠い過去の記憶である
「子供心」を引き出してくれているのだと
思っています。
「子供心」は柔軟性の宝庫です。
過去に戻ることはできませんが、
過去の記憶が表現として表れて
いる時に今気がつくことがありますね。
無邪気だった平野少年から
学ぶことがたくさんありそうです。
しかし、
「あなたは本当に子供ね!!」
っと、毎度叱られるとちょっぴり
凹みますが(笑)
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