2010年10月7日木曜日

私には借金があります

恥ずかしいですが、
正直に告白します。

私には借金があります。

冗談ではありません。
マジです。

本当にあと8年くらい返済を
続けていかなくてはいけない
借金があるんです。

総額で約450万くらいに
なるのでしょうか。

高級車のレクサスが買える
くらいの借金が本当にあります。

別にギャンブルや女遊びで
浪費した借金ではなく、

事業の運営に失敗した
借金でもありません。

18歳にして約450万円の
借金を背負い、今も返済を
地道にし続けています。

人生の視野から考えると
さほど大きな借金には
感じないかもしれません。

でも私にとってはいろいろと
考えさせられる借金です。


この借金は大学の授業料。
つまり「奨学金」です。

大学入学後に背負った
450万円という数字。

決して特別頭の良くはない
私は特待生特権の無利子特典には
該当せず利子も支払っています。

「なんで大金を借金してまで
大学にいかなくてはいけなんだ!!」

大学生だった頃、何度も退学して
今すぐ働こうと思っていました。

だって周りの仲間を見渡せば、
苦労なく親に大学の費用を出して
貰っていることが当たり前。

授業をさぼって留年しても
留年する金銭的な余裕がある。

仲間の余裕の笑みが羨ましい半面、
すごく憎たらしかったのだと思います。

一方私は、、、

すべての生活資金を
ガソリンスタンドの
アルバイト代で養い、

自動車免許修得のため
さらにローンを組み、

必死で働きながらなんとか
大学に通っていました。

両親には生活費の面でも
私に援助はしませんでした。

当然貧乏生活です。

お金を使った覚えがないのに、
10万円の稼ぎの内、9万円は
返済金や家への生活費や雑費で
一気に消えてなくなる。

残った僅かなお金でパンを
買うかチョコレートで空腹を
満たすか、ギリギリの生活を
していました。

両親に金銭的な負担をかける
こともできず、

教科書の費用を相談できないで、
バイト代が入るまで友達に
教科書を見せてもらっていた
こともありました。

一方、違う世界に住む仲間。

仲間は新しい車に乗り換えて、
車の改造費にバンバン投資し、

パチンコで儲けたお金で
女と豪遊する話しばかり。

たまにジュースや食事を
おごってもらいましたが、

結局お金に振り回されている
自分がなんだかとても情けなかった
思い出がたくさんあります。

当然、留年なんて考えられません。

何が何でも卒業しないといけない。
これ以上借金を背負うなんで嫌だ!

私は連日深夜まで建築図面の課題を
製作しながら朝8時からバイト。

夜に交通費を節約するため、
片道25キロの学校まで原付で
通学をしていました。

(大学は夜間主専攻でした。)

別に私はまじめな大学生を語って
いるのではありません。

ただ、お金がなかったんです。
卒業するしか道がなかったのです。
本当にそれだけでした。

真冬に温かい缶コーヒーが
手の中で冷たくなっていく。

切なさと悔しさと貧富の差に
苦痛を覚えた時代。

正直に言います。

「おとうちゃんのバカ!
お母ちゃんのアホ!
なんで俺だけ!!」

両親を責めた事がありました。

なんども大学を辞めようと
諦めかけた事がありました。


でも今はわかります。

「借金をしてよかった。」っと。

お金の大切さ。時間の大切さ。
投資の方法。貯金の方法。
働くことの意識。身分にあった
資産の運用の仕方。

気が付いたらこの借金で
自然と学んでいるからです。

確かに借金がどこか追い目に
なっている部分があります。

けれどもこれだけは滞りなく
毎月返済をすると決めた後、

職を失って苦しい時期なども
なんとか続けて来られました。

そこでまたお金の大切さを学び、
貯蓄の大切さを知りました。

私には借金があります。

でもこの借金はただの借金
ではなく、「両親との約束」
だと私は思っています。

返済を続けることで
自分の足元を見返しなさい。

そう、両親は期待と愛情を
込めて私に借金を背負わせて
自立させようとしてくれたのだと
思っています。

きっと両親の方が苦しい
想いだったと思います。

でも、私を信じて借金を
背負わせてくれて、

本当にありがとう、、、。

お金があってもなくても、
冷静に足元を見る事のできる
能力はとても大切なことだと
私は借金を通じて感じています。

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