2010年10月13日水曜日

背番号12番の男から感じるプロ魂

昨晩仕事から帰宅して
食事をしていた時のお話。

23時頃の遅い食事をしている時に
何気なくつけたニュース番組内で、

とある野球選手の特集番組が
やっていました。

「盗塁成功率80%以上!!」

この数字に反応した私は
興味深く見入ってしまいました。

その選手は「代走」を専門
としている選手。

チームの中では誰もが
「切り札」として絶大な
信頼を得ている選手。

代走で盗塁を狙いチャンスを
確実に広げることが彼の仕事。

ピッチャーにプレッシャーを
かけ続けゲームを揺らし、
一瞬ゆるんだスキに盗塁を決める。

チームが勝利を勝ち取るために
必要な絶対的「切り札。」

彼は読売巨人軍の背番号12
鈴木 尚広選手。

鈴木選手は代走専門の選手。

ホームランを狙う・ヒットを打つ。

華のある野球選手の仕事に
みんな憧れるが、鈴木選手は
ホームランを打つことが仕事ではない。

「塁を進める事。」

ただそれだけ。

一見地味なポジション。
でも盗塁に賭けるプロ魂がスゴイ。

1試合に1回チャンスが
回ってくるかどうかわからない
鈴木選手のポジション。

しかし、鈴木選手はその
一瞬のチャンスにすべての
力を注ぎこむ。

そのために、朝起きてから
その日代走に入るまでずっと
アップをし続けているそうです。

感動した言葉がありました。

「いつ代走のチャンスが来ても
いいように、ずっとアップしています。

だって急に走れって言われても、
冷たい筋肉では思う通りに走れないでしょ。

だからずっと身体を温めてアップ
し続ける事が僕の仕事です。」

鈴木選手の地道な努力と成績を認め、

原監督は東京ドーム内に専用の練習場
(鈴木選手が使うアップ専用ロビー)
を作ってしまったそうです。

一瞬のスキを見つけて一気に
120%の力で走り抜ける鈴木選手。

「盗塁は決断の連続です。
1回目でいけなかったら、
その時点で僕の負けです。」

鈴木選手はそう語る。

私は野球に関して詳しくはない。

けれども鈴木選手がプロとしての
こだわりや意識はすごく伝わってくる。

華のある舞台に立っていなくても、
毎日地道に決めた事をコツコツと
繰り返していく努力。

なかなか努力の姿が公に表れる
機会は少ないかもしれない。

けれどもプロとして、職人として、
その一瞬にすべてをかける鈴木選手は
本当にカッコイイと感動しました。

その姿に自分を重ねるような…。

私も決して誰かより優れた能力や
突発的な特技を持っている訳ではありません。

社会全体から見たら小さな
ひとつの存在かもしれない。

でも、

地味でも毎日コツコツと努力を
繰り返していき、少ない機会を
確実にチャンスに変えて貢献できる、
そんな人でありたいと思いました。

どんな小さい存在でも自分の
得意な事を毎日こだわって繰り返す
ことで意識が芽生えてくる。

そして、意識は能力となり、
人を幸せにする華となる。

「華がなくてもカッコイイ人になろう!!」

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