先週金曜日の夜12時頃。
静まり返ったリビングに
妻の姿は見当たらない。
きっと私を待ち疲れて
先に眠ってしまったのだろう。
仕事着の作務衣を丁寧にたたんで
浴室に向かおうとしたその時、
真っ赤な顔をして泣き叫ぶ妻が
突然寝室から出てきた。
「どうしたん?なにがあった?」
必死で妻の話を聞こうとするも、
パニックを起こしていて状況を
うまく察知することができない。
とにかく落ち着くまで背中を
さすり続けた。
すると、
妻の身体に1つの異変を
見つけたのです。
全身に広がる蕁麻疹。
特に太もも~足にかけて
ものすごい状況に。
蕁麻疹に驚いてたくさん
かいてしまったのだろう。
太ももは真っ赤に
腫れあがっている。
事態をようやく察知した私は、
竹布のタオルケットを持ちだし
妻の太ももにかけて横にならせ、
以前院長から教えてもらった
少ない知識をもとに妻の身体を
ケアした。
とはいっても私には整体の技術はない。
でもそんなことは言ってる場合じゃない!!
手を温めて妻の太ももに手を置き、
ただ必死でさすり続けた。
あまりの痒さに握りこぶしを作り、
必死でかかないように耐えていた
妻の身体は、次第に緊張が緩んで
スーッと呼吸も落ち着いていく。
蕁麻疹が出たのは人生で初めて。
よっぽど一人で不安だったのだろう。
涙で目をパンパンに腫らし、
身体が言う事を聞かない事に焦り、
仕事を頑張る私にも気を遣って
帰ってきてほしいとも言えず、
1人滋賀県から出てきて周りにも
甘えられる環境がなかなかなくて、
本当に苦しかっただろう…。
安心を取り戻した妻をそのまま
寝室に誘導して眠らせた。
気がつけば時刻は深夜2時前。
パンツ1丁で必死にケアをし、
くしゃみをしている私を見て
クスッと笑いながら静かな夜を
取り戻していきました。
次の日の朝。
「おはよう!」の挨拶後、
妻に身体の状態を聞くと、
若干のかゆみは残っているもの、
ずいぶん蕁麻疹が引いているようでした。
当然妻の身体を襲った蕁麻疹。
それは心の不安定な面が一気に
身体へ表れてしまった証拠。
消化しきれないストレスや
日々蓄積していく問題。
人は人と共存する上では
誰しもが避けては通れないこと。
でもある瞬間に感情を大きく
動かす出来事に遭遇すると、
心は自分を一生懸命守ろうと
身体をギュッと緊張させる。
懸命に外部からの影響から
守るために緊張させた心と身体。
それが緩んだ瞬間に痛みや
毒素が噴出したりして身体に
異変が起きてしまうことがある。
最近妻が遭遇している問題は、
自分や僕ら夫婦ではどうしようも
解決できなかったこと。
今まで負けないように、影響を
受けないように、頑張ってきた妻。
でも我慢が出来なくなってしまい、
きっと爆発してしまったんだね。
一生懸命、現実を受け止めて
自分なりにうまく消化して努力を
重ねてきたことを僕は知っている。
だからこそ妻の身体の悲鳴は、
今後の僕ら夫婦にとって深く
考えさせられる出来事になるだろう。
心と身体は深く繋がっている。
健康とは心のバロメーターである。
この言葉を如実に実感。
週末は妻との時間。
普段以上に2人でいろんなところへ
出かけたり、笑ったり、泣いたりした
時間でした。
どんな薬よりもどんな名言よりも、
今の妻にとって私と一緒の時間を
過ごすことがなによりの安心になる。
そんなところから家族の絆が
より深まるのかな。
仕事も和太鼓も仲間も大事。
でも、
それはすべて家族があってこそ。
いつもどんな時も私を陰で
支えてくれている人の存在に
感謝することを忘れてはいけない。
妻の存在に心から感謝をしたいと
思ってありのままを書きました。
いつも本当にありがとう…。
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